「・・・・チッ・・・・・・やべぇな・・・・・・」








そんな声が聞こえた気がして。









私は誘われるように脇道へと入った。















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   37 -rincontrare-















忍足先輩からおじさんの話を聞いたその日に、忍足先輩の家から帰るその暗い道で早々に携帯電話を手に取った。






ピッと一つのボタンを開くと現れるその人の電話番号。








私は久しぶりに見るその番号と名前に少し苦笑しながら



もう一つボタンを押した。








プルルル・・・・











ワンコールしただけなのに、何だかずっと鳴らしているかのような気分に陥るから不思議だ。







それは、待ち遠しいからなのか。









それとも。









そう思いこみたいだけなのか。




















『・・・・はい。』


そんな事を考えてため息を吐いたのとほぼ同時に携帯電話の先から低い声が聞こえてくる。










その声には少し戸惑いが含まれていて、






たくさんの怒りが含まれているように感じた。




















「こんばんは。お久しぶりです。」




『・・・・・・・今更何の用だ・・・・?』




「もしかして、怒ってます・・・?」




私は相手に見えもしないのに首を竦めてわずかに首を傾げながら普段より数割増し高く甘い声で尋ねた。















『・・・・・・・・・・・・・連絡待ってたんだぞ・・・・・・・・』


そう聞えた声は心なしか泣きそうで。









「ゴメンなさい・・・・。」




私は何だか急に罪悪感のようなモノに襲われて、偽り無く誤ってしまう。





だけど、所詮私は私。


自分のためなら何でも出来るのだ。








だから・・・・・





「ストーカーに付きまとわれてて、身動きが取れなかったの」









嘘を付く。















彼には最も効果的な嘘。













そして。






残酷な






嘘。























『本当か!!?もう大丈夫なのか!?まさか同じヤツじゃないだろうな?』








予想通りの反応。



いきなりの大声に耳がキーンと痛んだ。

















『友達』の中で彼だけが知っている私の過去の出来事。




太郎さんに私が援交しているってバレたきっかけとなった事件。














あの時のことを、この人が死ぬ程悔いていることを知っているのに。




私はくだらない言い訳のために、その想いを無にするのだ。














それがちゃんと分かっているのに。

それでも


― これで、何とか怒りは収まったかな・・・?





なんてことを考えている私は本当に性根が腐ってると思う。














だけど、私の本心はきっとこう言うだろう。










だ   か   ら   何   だ   ?






と。




















心配するおじさんを他所に私はヒッソリと笑った。















人間ほど単純で情に脆い




愚かな生物はいないと。










そう、哀れみながら。














それから私は機嫌がすっかり直ったどころか、ブランクがあったことによりその反動で以前以上に私に執着心を強くしてしまった彼と明日の夜会う約束をして




笑みを浮かべながらその電話を切った。












きっと、電話の先ではおじさんも微笑を浮かべているのだろう。
















その二つの笑みは決して一緒にはならず、




交わることも無い。












彼が私を好きになればなるほど、その線はどんどん離れていくのだ。
















悲しく




嬉しい













それが真実。
















― 私を知っているのは私だけで良い。













何も変わっていない私を愛しく思いながら、私は水を得た魚のように




夜の道へと一歩足を踏み出した。




































∽     ∽     ∽     ∽     ∽

























その約束が昨日のこと。












学校が終わった後、デパートのトイレで変装を解くと早々に待ち合わせの場所へと急いでいた私だったが・・・。













不意に腕につけた時計を見ると、待ち合わせの時間までにはまだ2時間程度あることに気付く。













私も部活があり、彼も仕事があるとは言え・・・・



「もう少し、早く待ち合わせすれば良かった。」








こういう時に限って、仕事も早く片付いてしまうものだ。



いつもだったら、山ほど―それこそ今日の倍以上―の仕事を押し付けられて一人居残りだというのに。




今日は、忍足先輩が部員達の前でアレだけ堂々と嫌がらせをしてくれたせいで、他の部員もストレス発散出来たのか、他の部員達から訳の分からない仕事を押し付けられることがなかった。








あまりに仕事が少なすぎて、忍足先輩のを洗濯し終えてしまったら、それ以降仕事が全く無くて久々に暇を持て余していたくらいだ。



















人生ってよく出来ていると思う。














まるで、私は誰かの描いたシナリオの上を歩いているかのように。





何もかもが思い描いた通りに上手くは行かないんだ。














「折角だし、どっか買い物でも行くか・・・・」





そう呟くと、私は突然視界に入った初めて見たような小さな脇道に、まるで誘われるように


無意識に足が動いた。






















本当に、丁度良いタイミングだった。

脇道に入った瞬間だった。












ドンッ!













ボーッとしてたから。


一瞬何が起こったのか分からなかった。







だから、わずかに揺れた体を気にも留めず私はそのまま脇道の奥へと進もうとしたんだけど。







「ちょっと待てや!」


そう言って背後から酷く激しく掴まれた二の腕の痛みにようやく私は我に返り、

それと同時に先程の衝撃は、今、私の二の腕を掴んでいる男にぶつかってしまったのだと理解する。








「ぶつかっといて“ゴメンなさい”も無しか?」




そう言った、男の声もしゃべり方も全てが下品で。




その男の手が今自分に触れているかと思うと、それだけで吐き気がした。











「ゴメンなさい!急いでいたモノで・・・・」

悪いなどさらさら思っていないが、それでも今、揉め事を起こす訳にはいかないから、私は素直に頭を下げる。











が。










思ったとおり、そう簡単に許してくれる訳がなかった。









二の腕を掴んでいた男が、その手をグッと引き寄せ、反対の手で私の顎を強引に持ち上げた。









すると、すぐに男が驚いたような顔をし、次の瞬間にはそれは厭らしい笑みへと変わる。




予告無く動かされた首がわずかに痛んだ。


















「お嬢ちゃん、ゴメンで済んだら警察いらねぇって言葉知ってるか?」


先程までとは打って変わったような優しい口調が、より気持ち悪さを引き立てていて、それが首の痛みと重なり、私は






― お前が謝れって言ったんだろ・・・・



とか内心悪態を付きながらわずかに目を細める。













やっと、目に入った男の姿は

普通の人よりは少し派手ではあったが、特に変わった格好をしている訳ではなかった。




声の割には、若く、清潔感のある風貌だ。













だけど、すぐに分かった。









この男は絶対に堅気の人間ではないと。



















それなのに、私ときたら・・・





「お金を払えってコトですか?」





危機管理能力が低下しているせいか、それともこういう人間に慣れてしまっているせいか私は焦りも無く黙ってただ見上げ、冷静にそう返答していた。










ここまで冷静な自分が逆に怖くて、私は思わず

― いつか誰かに殺されそうだな・・・



なんてことを考えていた。



















けれど、男はそんな私の態度をを脅えてどうすることも出来ない可愛いらしい女の子と捉えてくれたらしく、笑みを深くする。









― 笑わなければ、まだマシなのに・・・・




男の汚い笑った顔を見ながら思ったのはそんなどうでも良いこと。














二の腕を掴んでいた男の手が私の背中に移りなぞる様にどんどん下へと降りてき、



その手は私の臀部で止まると、厭らしくソコでその無骨な手が動き始める。














「何なら体で払っても良いんだぜ?」
















言うと思った。





本当にこういう輩はどうしてこうまでも予想を裏切らないのだろう。







ある意味関心する。




だけど、今はそんな悠長なことを考えている暇は無かった。














このままじゃ確実に輪姦される。

それどころか下手すりゃ、ヤバイ店に売られるかもしれない。

















― 何と言って丁重にお断りしよう?




悠長にそんなことを考えている間に、男の手が私のスカートの中に挿入しようとしているというのに。


それでも、焦りは無い。








何が悪いと人間こうなってしまうのだろうかと思う。



しみじみと、考えるのは今この場のことではなく、自分の人生についてだった。












再び、思考回路が現在に戻ってきたのは男の手が下着の上からソコを触った時だった。

















そして、思ったのは


このまま黙ってヤらせて、いつものように取込んだ方が良いのだろうか。





だった。













どうやらその才能だけはピカイチのようだから。









思わず、苦笑してしまいそうになるのを、男に脅えて何も出来ない可憐な少女を装うかのように俯いて、口元に手を当てることで何とか隠した。











それにしても。


わずかに脇道に入っているとは言え、すぐ近くには大通りがあるというのに・・・・










よくもまぁこんな所でこんな行為が出来るものだ。












― とりあえず手でも握っとくか・・・・?









何から始めたら良いものか分からない私は、とりあえず、男の手でも握ってみるか・・・と相変わらず私の顎を掴んでいる男の手に自ら手を伸ばす。











私の手と男の手が触れ合おうとした。























その時だった。



























「そのコを離せ。」


冷静な声なのに、その声には明らかな怒りが含まれていた。









私の太腿の辺りに触れていた男の手が何かに弾かれる様に私の元から離される。








その声の主は私の視線の先から来て、私はその人が誰か知っていたはずなのに。








背を向けていたその男の方が私より先にその人の名前を言った。

















「リョ、・・・・リョウさん・・・・・・・・。」














目の前の物凄い威圧感を纏って現れたのは、











そう。













私のお友達の一人だった。




























暴走族のヘッドだった彼。










彼はいつも私の前では優しいから、そのことを忘れてしまいがちだが。




こうやって一歩外に出ると、やはり凄い人なんだと実感する。




















私に絡んできた男は、いつの間にか私から1mほど離れて身を縮まらせていた。






「汚い手で、に触れてんじゃねぇ。このクズが。」





地を這うような低い声でそう言った彼の顔は彼にしては珍しく怒りを露にしていて、その怒りが私に向いているものでは無いと分かっていても、自然と全身に鳥肌が立った。


私でさえそんな状態なのだ。

怒りを向けられている男は堪ったものじゃないだろう。










「リョ・・・・リョウさんの・・・・知り合いだとは思わなくて・・・・す、すみません・・・・・」

土下座でもしそうな勢いで男は必死に弁解する。















何て憐れな姿なんだろう。






弱い人間はどこまでも憐れだ。



















弱いモノは強いモノには勝てない。














だったら。



















何が何でも強くなるしかないのだ。
















彼の姿はそのことを私に思い出させてくれる。


























リョウ君は脅えきった男に向かってため息を漏らす。





「二度とコイツには手ぇ出すな。」


「はい!!」




「分かったら、さっさと行って来い!

今、てめぇがやらなきゃいけねぇのは、あのガキを探すことだろうが。さっさと探して来ねぇか!」








「・・・・? は、はいっ!!」





しっかりとした返事をしながらも、男は何もお咎めなしで、解放されることが余程意外だったのだろう。









目を見開いて、私とリョウ君と数回見比べた後、















何度も何度も振り返りながら、この場を小走りで走り去って行ったのだった。





































男が見えなくなった瞬間。



リョウ君の周りを包む空気がいつもの優しさを取り戻す。









「悪かったな。まぁ、アイツも知らなかったんだから大目に見てくれな?」




「今のリョウ君の知ってる人?」

汚れを払い落とすかのように、パンパンと上から下まで服を叩き払いながら私は彼の顔も見ずに言う。


けれど、別に彼も特にそんな私の態度を気にはしていないようで、いつも通り話しを続ける。






「まぁな。うちのグループのヤツっつーか。うちの店のヤツっつーか。」


「リョウ君のグループって解散したんじゃなかったっけ?」



「どうやら、俺にもと同じで人を寄せ付ける才能があるみたいでさ。また、ああいうヤツらが回りに続々と集まって来つつあるんだよな。で、いつの間にかグループみたいになってんの。」



『まぁ、とは違って、集まるのは柄の悪いヤツらばっかだけどな』なんて言いながらリョウ君はポケットに両手を突っ込んだまま笑う。









「ふーん・・・・・。じゃぁ、部下の失態は上司の責任だね。」


「だからさ、知らなかったんだから。大目に見てくれって。」

そう言って、リョウ君は私の元まで近寄ってくると、私の頭をグリグリと撫でる。






「リョウ君来なかったら、私酷い目に会ってたかもよ?」


「そりゃないな。あいつ等は大抵何かやらかす時は店に連れて来るからな。俺が知らない、ってことはないさ。でもまぁ・・・・・」


そこで言葉を止めると、リョウ君は上から下まで楽しそうに私を見る。






そして、再び私の顔に視線を戻すと









「一度、見てみたいかも。」







『何を?』なんて問い返す必要も無かった。











私は、無言でフイっと彼から顔を背けると、彼とは反対の方向、つまり脇道をさらに奥へと進もうとする。







「嘘だって!冗談だって!!」

突然掴まれた手を解こうとするが、リョウ君の力強い手はそれを許さない。







痛みが走るほど強く握られ、私は横目で彼を睨みつけた。




そんな私に彼は笑って見せると、長い瞬きをした後、













突然その双眸はどす黒い光を帯びる。










に酷いことをしたヤツは、誰であろうと許さない。殺してやる。」





他の人間が言ったのなら、可愛い告白程度で済まされるかもしれないが、彼が言ったら冗談にならない。





しかも、そんな悪モードでその言葉を言われたら・・・











殺人予告としか思えない。
















「言葉だけで嬉しいよ。」

思わず、本気でそう言ってしまう私も情けないと思う。








そんな私の心情を察したのか、彼は口の端だけ上げると



が俺だけのになってくれたら、遠慮なくアイツらに『こいつは俺のモノだから手を出すな〜』って言えるんだけど?」


そう言って、私から手を離し、両肩を上げた。









その行動は、私が答えを言うまでも無く、それは絶対に無理だと分かって言っているのだろうということを示していた。
























ブブブブブ・・・・ブブブブブ・・・・・・








突然鳴り始めたリョウ君の携帯に私はホッとしながら、携帯を取るリョウ君の姿をじっと眺めていた。



「いたのか?・・・・・・・。あ・・・あぁ・・・・・分かった、すぐ行く。」








数十秒の会話をした後、電話を切り、再び私の方を向いた彼の顔は相変わらずの笑顔だった。



その笑顔が何だか居た堪れなくて、私は話題を自分から反らすためにそれほど興味の無い替わりの話題を提供した。











「誰か探してるの?」


「あぁ。うちのヤツをボコボコにしたガキがいるらしくてな。ちょっと、挨拶でもしようかと。」







その挨拶が普通の人の挨拶では無い事など分かっていたけど、関係ない人間なんてどうでも良くて、私は『そいつ馬鹿だな。』なんてことしか考えていなかった。








「銀髪で、長身の男らしい。もし見かけたら気をつけろよ。」









だから、リョウ君が言った、その『ガキ』の特徴もあまり気にしてなかったんだ。





































その後、またすぐにリョウ君の携帯が鳴り始める。



おそらく、『早く来い』との催促の電話なのだろう。










「名残惜しいけど・・・・」

そう言ってリョウ君は、私の額にキスを一つ落とすと、まるで映画に登場するヒーローみたいに、颯爽とその場を後にしたのだった。





『また連絡待ってる・・・・』

それだけ言い残して。












『また、連絡する』と言わないのが彼の優しさ。







ソレと共に、不意に思い出したのは忍足先輩の顔だった。













忍足先輩はいつも私が自分からやって来るのを待っている。


だから、決して来ることを強制したりはしない。










それはリョウ君の優しさとは違うモノだけど・・・・・










何だか・・・・・・



『何か』はまだ分からないけど・・・






二人は似ている気がした。























でも、やっぱり彼らは正反対なのだ。






一人は私を全てを知り、受け入れ、私が来るのを信じてただ待ち続ける者。


もう一人は私のほんの一部だけを知り、受け入れているように装い、待つ態勢を取っている割には信じることも出来ず、待つことが出来ない者。

















命令すれば良いものを、プライドなのか何なのか知らないけど、絶対にソレを口にしない。




なのに、私が来ないと不機嫌そうな顔をする。










氷帝の天才が聞いて呆れる。










今日もきっと彼は地団太を踏みながら私を待っているのだろう。














彼がすでに私のことが好きである、だなんていうのは自惚れかもしれない。





けど、









負ける気もしなかった。








いや。



私は絶対に負けない。









忍足先輩にも太郎さんにも・・・・・・。














いつもこんな時に走馬灯のように次々と映し出されるのはたくさんの人の顔。






思い出したくない人ばかり。

















私は、それらを吐き出すかのように、深々とため息を漏らす。


そして。




頭を振った。
































丁度、その直後だった。







私は後ろから羽交い絞めにされ、脇道のさらに脇道へと連れ込まれた。









今日は不意打ちばかりだ。

脳が上手く働かない。










「てめぇ、さっきの男の女か?」






相手の顔も風貌も見えない。



だけど、直感は告げていた。












きっと、リョウ君の仲間をボコボコにしたヤツだと。













きっと、先程の私たちの会話を聞いていたのだろう。








私を捕まえて、脅しにでも使うつもりか。




それとも、追い詰められた腹いせに私も半殺しにでもするつもりか。















どちらにしろ良い状況でないことは確かだった。






だけど。



私は特に焦りもしなかった。







「とりあえず、この手を放してもらえないですかね?」


「・・・・・・・・・・質問に答えろ。」


「放してくれたら答えます。」






その押し問答はしばらく続くこととなる。










別に放してもらったからといってどうなる訳でもない。


だけど、羽交い絞めされたまま話をするのは何だか嫌だというそんなどうでもいい理由で、私は頑として譲らなかった。





















最初に折れたのは、相手の男の方だった。








しばらくの無言の後、男はゆっくりと私を解放する。

















ずっと訴え続けた私が言うのも何だが、まさか本当に解放してくれるとは思わなかった。


― この人結構いい人?




なんて思ってしまう、私は実は脳天気なのだろうか。











「で?どうなんだ?」


私は数回深呼吸をすると、







「違いますよ。まぁ、お友達ではありますけど。」



その男に背を向けたままそう答える。










「友達だと?」






その言葉に私は振り向きながら












「大丈夫ですよ。アナタのこと彼に言ったりしません・・・・・・・・か・・・・ら・・・?」






そう言いかけて・・・・・


固まってしまった。


















銀髪の髪に、長身の男。









振り返った私の眼に入ってきた、その容貌に私は思いっきり口を開けて愕然としていた。





よくよく考えれば、銀髪の男なんて世の中そうそういるものじゃないのに。














相手も、今初めて私の顔をよく見たようで。




振り向いた私の顔を見た瞬間、私が固まったのと同時に、彼も固まっていた。




















先に口を開いたのは彼が先だった。













「てめぇ・・・・・・・あの時の・・・・・・・・」





















人生ってどうしてこう何もかも上手く行かないんだろう。













ここで出会ったのが、彼じゃなくて、知らない人だったら



私は今頃きっと、買い物して、お友達と会って・・・・・













それから・・・・・・




















神様はいたずら好きなのだろうか。






それとも、ただ私が嫌われているだけなのだろうか。














折角彼らの存在を忘れかけていたというのに。


















「久しぶりね。・・・・・・・確か・・・・・














亜久津くん・・・・・・だったかな?」














とりあえず、笑うしかなかったので。






私は微笑みを浮かべてそう言ったけど・・・・



























たぶん、動揺してたのはバレバレだっただろうな。




















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